福祉用具には大きく分けて13品目あり
その中で歩行補助杖があります
介護保険を利用してレンタルしたり購入することもできる杖ですが
たくさん種類があるなかでの【選び方】【使い方】を説明します
そもそも杖ってどうやって使うのが正解なの?
もっとおしゃれな杖はないの?
こんなお悩みを解決します!
本記事の構成
- 杖を使う目的
- 杖の種類と特徴
- 杖の選び方
- 杖の使い方
- おしゃれな杖
目次
歩行補助杖を使う目的
歩行の安定をサポートする
杖は体をささえて歩行の安定をサポートする役割があります
加齢によって筋力がおとろえてバランスをとるのが難しくなったことが原因で
歩くことが不安定になることが多くあります
足腰に痛みや麻痺がある場合は正しく歩くことが困難でバランスもとりにくくなります
杖を使うことによって体を支える面積がひろくなって
体のふらつきをおさえることができて
リズムよく歩くことができます
安心感を得られる
杖を使うことによって歩くことが安定して
安心して出かけられるようになります
人の助けを借りずに自分の足であるけるという自信につながり
外出する意欲もたかまります
自分で歩くことで足腰のおとろえを抑え介護状態になることを
防ぐことができる【介護予防】につながります
(例)
歩くのが不安だから出かけるのがいや
なんか最近筋力がおとろえてきた
歩くことが困難になってきた・・・
出かけるのに車いすが必要になった・・・
要介護状態になってしまった
こうなることを防ぐのも目的です
【歩行補助つえ】の種類と特徴
杖の種類は6種類あります
C字型杖
杖を握る部分がアルファベットのCの字になっています
傘の柄のような形をした杖です
C字型杖は体重をかけるのには向いていませんので
歩行補助として使う場合はT字型が一般的に使用されています
T字型杖
もっとも一般的で普及しているタイプがT字型つえです
コンパクトに折りたたみができる
高さ調整ができる
グリップの太さが選べる
軽量化されたものがある
デザインが豊富でおしゃれ
歩行時に体を支えたり補助することができます
杖を握る時に人差し指と中指の間に杖の支柱をはさんで使います
肘支持型杖
リウマチ杖ともいう
腕で体重を支えるため、リウマチや手指・手関節に強い負荷をかけられない場合や
障害があり自由に伸ばせない肘関節などに伸展制限のある関節炎患者など向けだが
やや重く、肩関節などへの負担があるため実用性の検討が必要
ロフストランドクラッチ(クラッチ型)
1本の脚と、体重を支える握り、前腕を支える腕支えをそなえた杖で
手関節の固定や支持性に欠けるが、前腕で力を受けることができる
握力が弱い、手首に力が入りにくい方に適しています
松葉杖
けがなどをして医師からの指示で松葉杖を使うことが多い
脇当てとフリップが付いているタイプの杖です
一般的には骨折したときに使うイメージが強いかもしれませんが歩行の際に使うと体の
左右バランスを補正できるというメリットがある
特に2本1組で使用する場合は上半身だけで体重の大半を支えることが可能です
他の杖に比べると下半身にかかる負担を負う幅におさえられます
体験談
自分が右足を骨折したときに使っていたのですが
松葉杖を使いながら普段通りの距離を歩行すると
脇と手の平がスレて炎症を起こしました
適正な長さと調整と握り方に注意しましょう
杖を使わないといけないというハンデを認識をして
適した距離、スピードで歩行しましょう
多脚杖
杖先が3点、4点の杖のことです
別名「多点杖」とも言い、杖先が3点のものは「3点杖」
4点のものは「4点杖」とわけてよぶことがあります
杖自体が自立するのと支えるポイントが多く安定性が高いのが特徴です
多脚杖は病院や介護施設の要に段差のない平らな場所では非常にべんりですが
段差のある屋外では不安手になりやすく
かえって転倒するおそれがあります
正しい杖の選び方
どうやって選べばいいの?
長さ・グリップ・素材などのポイントから
自分にあう杖の選び方を説明します
適切な長さのものを選ぶ
長すぎても短すぎても合わなければ
正しい歩行姿勢が取れず身体に悪影響をおよぼすことがあります
自分にあった正しい杖の長さを選ぶことが重要です
身長÷2+3cm=長さの目安
(例)
身長170cm÷2+3cm=88cm
身長を測るときは靴を履いた状態で計算します
できるだけ杖を使う状態に近い方がよいです
あくまで目安なので
「もう少し短い方がいい」など個人差があるため
実際に歩いてみて使いやすい杖の長さを選んでください
握りやすいグリップを選ぶ
杖のグリップ部分は利用者がもっとも握りやすい形のものを選びます
フィットするグリップは
・手の大きさ
・デザインの好み
・握力
などによって異なります
実物の杖を握ったうえで検討するとよいでしょう
介護保険を使用する場合はお試し(デモ)ができますので
複数の杖をデモして握りやすいグリップのものを選びましょう
素材と太さにこだわる
日常的に杖を使用するなら
【軽さ】【丈夫さ】が使いやすさのカギとなり
太いほうが丈夫ですが、太くなる分重くなります
購入前は実際についてみて重さと安定感のバランスが一番良いと思うものを選びましょう
正しい杖の使い方
痛みなどがない足側の手を持ち手にするのが基本です
(例)
左足に不自由がある場合
↓
杖を持つ手は右側になります
杖は、悪い足の反対の手に持ちます
これには意外に誤解が多のですが
利き手でもちやすいからと右足が悪いにもかかわらず
右手にもったりするケースが大変に多くみられます
(例)左足が悪い場合
何故杖を使うかというと左足にかかる荷重を杖に少し持ってもらうためです
ですから、杖を前に出したら杖に体重をかけて左足にかかる荷重を和らげるわけです
もし、左手に持ってしまうと左足にかかる荷重を和らげることができません
T字型杖
正しい持ち方
グリップの握り方は持ち方①のように人差し指と中指で支柱を挟む握り方と
持ち方②のように人差し指を支柱に添える握り方があります
それぞれの握り方を試してみて手になじんで疲れにくい握り方を選んでください
③の持ち方はダメです!
歩き方
「3点歩行」が一番安全とされています
1杖を出す
2動かしにくい方の足をだす(杖と反対側の足)
3杖を持っている方の足をだす
4。【1】に戻り繰り返す
これが3点歩行です
肘支持型杖
正しい持ち方
グリップをしっかりと握り、前腕部を横木に載せたらバンドで固定します
前腕部は、横木の中央に載せるのがポイント
歩き方
「3点歩行」が良いとされています。2本同時に使用することもあります
ロフストランドクラッチ
調整方法
握る位置を決めるには杖先を杖の餅側と同じつま先の前方20cm
(肘を30~40度屈曲させた状態)に置いた位置がよく
この状態で杖の長さをきめます
アーム寡婦は手首から肘までの中央付近に合わせます
時注意する点は
肘をまげるときにじゃまにならない位置に合わせることです
歩き方
「3点歩行」が最も危険が少ない歩き方です
松葉杖
長さの決め方
- 脇の前面から床までの長さに5cm加える
- 脇の前面から小指の外15cm,前15cmのポイントまでの長さ
- 簡易的な方法として、一般成人では(身長−41cm)で対応できる
握りの高さの決め方
- 肘を軽く曲げた(30°)状態で握りやすい高さ
- 脚の付け根(股関節)の高さ
注意事項
脇の下の1番深い所に体重をかけないようにする
脇の下には腋窩神経が走っており、圧迫すると腋窩神経障害が出現する危険性がある
その為、体重をかけるのは脇から2~3横指下の部分に体重をかけるようにする
・履物は履いた状態で測定するのが望ましい
・背中が丸くなっている方、装具・ギブスなどをしている場合は安易に(身長−41cm)で決めることは避ける
歩き方
~負傷した片足に体重を乗せない方法~
- 両方の松葉杖を前方に一歩分出す
- 一歩出した両方の松葉杖の間に線を引いたつもりで目安にする
- その目安の線まで健康な足を出す
- 健康な足が線を踏んだ状態となります
- 1からの動作を繰り返します
負傷した足は、地面につけることはありません
~負傷した片足に一部体重を乗せる方法~
- 両松葉杖を一歩分前へ出す
- 目安の線まで負傷した足を出し、医師から指示さ れた体重の一部(体重の1/3や1/2や2/3や痛みに応じて等)を乗せます
- 健康な足を目安の線まで出す
- 健康な足が線を踏んだ状態となります
- 1からの動作を繰り返します
多脚杖
調整方法
杖先を置き、肘を軽く曲げた状態でグリップをしっかり握れる高さに調整します
多脚杖は、杖先の全ての脚が地面に接地していなければ不安定になるため、必ず床が平らな場所で使用しましょう
歩き方
3点歩行しながらゆっくりと歩きます
多脚杖の注意点
多脚杖には使う向きが決まっています
グリップのカーブが前方に来るように持ちます
ベースの足の開きが広い方を体側(内側)にします
おしゃれな杖
福祉用具、介護などといったイメージでなく
おしゃれ、ファッションの一部として持ち歩くのも良いです
最近ではおしゃれなステッキがたくさん販売されるようになりました
そのなかで良いものをおすすめします
すてっきの専門店「つえ姫」さん
オリジナルステッキはどれもおしゃれで素敵です
杖ホルダーやストラップ、専用ポーチなどのオプションにもこだわっていて
好きな色、デザイン、パーツでお気に入りのステッキが作れます
お気に入りのステッキができたらお出かけするのも楽しくなりますね
兵庫県神戸市のふるさと納税にも使えます
【ふるさと納税】バッグに入る杖 ”ステッキーナ” リバティー柄(レッド) 価格:55,000円 |
まとめ
杖は安心感と歩行の安定をサポートするのが目的
種類は大きく分けて4種類
- T型(ステッキタイプ)
- クラッチ型
- 松葉杖
- 肘支持型杖
- 多脚杖
選ぶ基準は
- 長さ
- 握りやすい太さ
- 扱いやすい重さで
痛みがある足の反対側の手で持ちましょう
歩き方は基本的には3点歩行が良いとされています
おしゃれなデザインのものも多い
杖を持つ=不自由という感覚はもう古い!
おしゃれな杖をもってファッションの一部にして出かけましょう